オンラインスクールの選び方ガイド

スペックに現れないチェックポイントを解説

オンライン中国語スクールは、当サイトで確認済みのもので20以上あります。中国語学習人口から言えば、かなりの数の学校がひしめきあっていると言えます。

さて、この中から自分に最適なスクールを選び出すのは簡単なことではないでしょう。料金などスペックだけの比較であれば、当サイトの紹介記事を閲覧してもらえれば比較することはできますが、実際には体験してみないと分からない部分が多々あります。

無料体験レッスンを提供しているスクールも多いですが、片っ端から受けるとなると相当時間がかかってしまい、学習も散漫になってしまいます。

そこで、スペックに現れない重要なポイントをチェックし、ニーズに合ったスクールを絞り込むことをお勧めします。

参考までに、筆者がスクールを選ぶ際のポイントを紹介します。

ポイント①【スクールが「アクティブ」かどうか】

サイトを公開していても、実際にあまりレッスンが行われていないスクールも存在します。こういった所は、実際に講師が開講していなかったり、事務局側の対応が遅かったり、お座なりだったりします。

おそらく、まったく機能していないスクールも存在するでしょう。

そのスクールがアクティブかどうかは、予約ページやレッスンのコメントなどである程度把握することができます。

逆に、サイトを見ても何の動きが見られないサイトは、アクティブでない可能性があるので期待するようなサービスが受けられない可能性があります。

そのサイトがアクティブかどうかを見極める方法としては、入会する前に問い合わせを投げてみるのも良い方法だと思います。

内容はどんなものでも構いませんので(規約について、講師の希望etc)問い合わせを送信し、返信が届くまでのタイムラグによって、そのスクールの運営体制をうかがい知ることが出来ます。

明記されている期日(3営業日以内、など)よりも早い返信がもらえれば、そのスクールが積極的なカスタマーケアを行なっていると判断することが出来ます。

また、レッスンは土日祝日も行われる場合も多いので、平日以外でもサポートが受けられる体制が整っていればベストでしょう。

さらに、少数派ですが、いくつかのスクールは電話サポートにも対応しています。対応時間はどうしても限られてしまいますが、不測の事態(講師がレッスン時間になっても現れないなど)にも対応してもらえることを考えると、こうしたスクールは頼もしいです。

ポイント②【予約ルールは柔軟か】

あくまでも受講者目線になりますが、予約とキャンセルのルールはフレキシブルな方が助かります。

私は、予約の締め切り時間がなるべく遅い方が助かります。というのは、

「今日は仕事が早く片付きそうだから、レッスンがしたいな」

というニーズが満たせるからです。例えば、締め切りがレッスンの3時間前の設定であれば、午後6時までに予約を入れれば午後9時のレッスンを受けることが出来ます。

講師側としては締め切り時間が遅いと時間が束縛され困るわけですが、残業が多い日本の労働環境では、数時間前まで予約が入れられるスクールはとても重宝します。

また、スクールによっては、すでに受講したことのある講師であれば、締め切り後でも(都合が合えば)レッスンが受けられるという柔軟なルールになっているところもあります。このようなルールであれば多様なニーズに対応してもらえそうです。

ポイント③【キャンセルルールは理にかなっているか】

キャンセルのルールもスクールによってかなり違います。

これは、受講者側のキャンセルに対する考えかたの違いからくるものと思われます。

キャンセルに対し、「ペナルティ」を課すスクール、寛容なスクール、色々あります。

講師側としては、もちろん当日キャンセルをされるとスケジュールに穴が空いて困ってしまうでしょう。

しかし受講者側としては、ペナルティを恐れてレッスンの予約を積極的に入れられない、という状況だとレッスンから遠のいてしまいます。

そこは程よいバランスが取れているスクールを選びたい所です。

さすがに、締め切り時間以内のキャンセルは迷惑以外の何物でもないので、レッスン費用は負担すべきですが、それより前の時間で当日内のキャンセルがノーペナルティで可能であればそれに越したことはないと思っています。

たとえば、

「今日の仕事が片付かない・・・やむなくキャンセル!」

というようなこともあるでしょう。こんなワガママなニーズに対応できるスクールがあれば、忙しい日常の中に柔軟に学習時間を組み込むことができるので助かります。

もうひとつ、「講師側のキャンセル」が発生する可能性も常にあります。この場合の対応についても着目すべきでしょう。

私としては、いかなる場合でも、講師側のキャンセルは料金を全額返還されるべきだと思っているので、この点について明記されているかを確認します。

またこうした場合、代替の講師を手配してもらえるような事務局であれば好感を感じます。

ポイント④【レッスンのフィードバックがあるか】

レッスン時間は一般的に25分程度で、決して長くはありません。あっという間に終わってしまいます

そこで、レッスン後に一言だけのコメントでもあると、受講側のモチベーションが高まりますし、励みになります

一方、時間制アルバイト感覚で、レッスン終了後も何のフィードバックもない講師もいます。これは個人差の問題でもあるのですが、フィードバックの仕組みがあるスクールの方が、丁寧な対応を期待できるでしょう。

ポイント⑤【テキストを選択できるか】

多くの場合、中国語の学習は定番のテキストを通して行われます。

そして、やはりその中から自分にあったテキストで学びたいものです。

こうした場合、講師によって対応できるテキストが限られると、

「この講師のレッスンを受けたいけどテキストがなあ・・・」

ということになり、講師の選択の幅が極端に狭くなってしまいます。

そこで、テキストに関して柔軟に対応してもらえるスクールがあれば、こうした問題を避けることが出来ます。

つまり、講師が持っていないテキストであっても、リクエストに応じてスクール側で準備するような運営体制が望ましいです。

ポイント⑥【退会方法が明確】

スクールを退会するとき、サイト側はユーザーの個人情報を抹消する義務を負います。そのため、退会方法や個人情報の扱いなどについて明記されているかも重要なチェックポイントになります。

また、月額コースの解約時に、清算方法についてもうやむやにならないよう、あらかじめルールを確認することも併せて重要です。

これは特に、クレジットカードの継続課金や自動引き落としで料金を払っている場合に特に留意すべき事項になります。

まとめ

  • スクールが「アクティブ」で顧客対応が入念
  • 柔軟な予約ルール
  • 納得できるキャンセルルール
  • レッスンのフィードバックがある
  • テキストを選べる
  • きちんと退会、解約できる

個人的な主観に基づくものですが、筆者は以上の点を重視しています。

学習レベルや学習目的によって重視するポイントはかなり変わりますので、参考程度と捉えて、ご自身に合ったスクールを見つけてください。

参考:あまりこだわっていないポイント

運営元の法人格

オンライン中国語スクールは小資本で始められるため、運営元も小規模法人・個人・中規模以上の法人(いわゆる「ちゃんとした」会社)など様々な形態があります。

入会時に運営元をチェックするのは大事なことですが、私としては「法人・個人」はあまり気にしていません

あくまでも、そのサービスがアクティブで、納得できるサービスを提供できているかを重視します。

実際のところ、法人格は簡単に取得できるものであり、特に個人事業主と変わるところはないと思います(もちろん、開業届を出していないような所は論外ですが)

また、「大手なら安心」という思い込みを持つ人も多いと思いますが、大手の場合営業時間外のサポートを受けられない、など柔軟性に欠ける場合もあるので、それだけの理由で選ぶようなことはしません。

公称の講師在籍数

講師の選択は多ければ多いに越したことはありません。しかし、多くの場合、サイト上には実際にレッスンを開講していない講師(辞めてしまったなど)が含まれているケースが多いのが実情です。

なので、在籍数の数字よりも、予約ページを見てどのくらいの講師がアクティブに活動しているかを見るようにしています。

参考:どうしても気になってしまうポイント

サイトの雰囲気・デザイン

レッスンの質・満足度と、サイトの雰囲気やデザインは、ほとんど関連性がないはずです。

しかし、10年以上リニューアルもせず放置されているかのようなサイトを見ると、顧客サービスやセキュリティに不安を感じてしまいます。

実際、サービスが回っているスクールであれば、何らかのサイト更新は考慮するはずなので、そういう意味でも古臭いサイトを見ると心細くなります。

SSL対応

SSLとは、セキュリティに配慮したWebのプロトコルのことで、URLの頭が「https://」になっていて、多くのWebブラウザではURLの横に鍵のマークが付きます。

現在では、フォームを持ち顧客情報を扱うWebサイトはSSL化が常識であり、オンライン語学スクールは当然SSLに対応すべきです。

稀に非SSLのサイトを見かけることもありますが、こうしたサイトは顧客情報保護などのセキュリティ意識に不安を感じます。よほど他に選びたい理由がない限り、サイトがSSL対応になっているスクールを優先して選びたいです。

運営主体が日本か、海外か

近頃ではWebサービスはワールドワイドになっていて、運営主体がどの国で行われているかを極度に気にすることはなくなっているかも知れません。

しかし、オンライン中国語スクールはあくまでも小規模な運営元が多いので、事務局が海外のみの場合、少々対応に不安を感じます。

海外事務局のみの場合、まずは問い合わせを投げてみて、対応を確認した上で申し込みをするのが無難だと思います。

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