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オンラインとオフライン(対面型)の比較
当サイトでは「オンライン」つまりネット回線を利用しリモートでレッスンを受けられるサイトを紹介していますが、果たして「オンライン」と「オフライン(対人型)」どちらが学習に適しているかを考えてみたいと思います。
結論から言ってしまいますと、それぞれ「メリット」と「デメリット」があり、一方的に決められるものではありません。言い換えれば、どちらも良い方法だと思います。
大切なのは、自分の学習スタイル・生活スタイル・予算に合わせて、最適な方法を選択することだと考えます。
オンライン型のメリット
オンライン型のメリットについて、まず挙げることのできるのが、
「場所・時間の制約が少ない」
まず、オンラインレッスンは自宅で受講できるので、わざわざ会場に赴く必要もありませんし、往復に時間が取られることがないので、大変効率的です。ちょうど「オフィスワーク」と「リモートワーク」の関係と同じです
「費用が割安」
オンラインレッスンであれば、25分で500円くらいから受講することができます(スクールによってはさらに安い料金が設定されているところもあります)
これに対し、対人型でマンツーマンの場合、おおよそ45~50分で3000円以上が相場になります。プロの講師だと最低4500円以上になります。単純に計算すると時間あたりで3~4倍以上の金額がかかります。
それでも、マンツーマンであることには変わりません。同じ空間にいるか、いないかの違いだけとも言えます。
実はこの「同じ空間を共有している」ということも見逃せないファクターなのですが、これは後述します。
「感染リスクがゼロ」
これはコロナウィルス蔓延の時代だからこその見直されているメリットと言えます。
ただ、実はこれはコロナウィルスだけとは限りません。インフルエンザ等の感染症に対しても同じことです。
レッスンというのは、実際かなりの発声をします。発声をする以上、いくらマスクをしていてもウィルスを相手に吹きかけてしまう危険があります。
感染リスクから言えば、講師・生徒いずれに対しても、オンラインのレッスンがもっとも安全な方法なのは間違いありません。
「現地のネイティブの講師と話せる」
オンライン中国語スクールでは、現地の講師を採用している割合が非常に多いです。
北京や上海はもちろんですが、中国の様々な地方に在住の講師のレッスンを受けることが出来ます。
そうすると、日本人向けではない遠慮のない中国語のシャワーを浴びることが出来、臨場感満点の中で実力を上げることが出来ます。
また、講師と懇意になれば、生の中国情報を仕入れることもでき、学習や興味、ビジネスの幅を広げられるかも知れません。
ざっとメリットはこんなところです。しかしながら、良いことだけではありません。以下経験を交えて語りたいと思います。
オンライン型のデメリット
「講師は画面の中なのでレッスンの印象が残りにくい」
これは個人差があると思いますが、自分の経験から言うと、講師が発する一言一言については、対人のマンツーマンレッスンの方が記憶に残るように思いました。
これは理由ははっきりしませんが、要するに「PC画面の中」と「リアルな空間」とを比較すると、当然目の前に実際にいる人間の言動の方がダイレクトに入ってくるので印象に刻みつけられるのだと思っています。
ここのところが、「同じ空間を共有する」メリットであり、このために比較的割高な料金を負担することになるわけです。
言い換えてしまえば、料金が割高な分、学習密度が高い方法だということになります。
「回線不調により、レッスンが中断されることがある」
オンライン中国語スクールの歴史はなかなか古く、2007年ごろからあったように思います。
当時も今もあまり変わらないのが、画面が途中でフリーズしたり、接続が切れて再コールしなければいけない、というようなことが頻繁に発生するということです。
回線容量やアプリの品質も上がっている筈なのに、実際今でも普通に起きるのが不思議です。
とにかく、レッスンが佳境に入っているときに切断されてしまうのはやる気がそがれますし、貴重なレッスン時間を奪われてしまい悔しい思いさえします。
また、せっかくビデオでレッスンを受けているのに、回線の都合で音声のみにされてしまうのは残念な気持ちがします。
こういったことはオンラインで接続している以上、不可避かも知れません。
ただ、使用するアプリによって状況が違ってくる場合もあるようです。
例えば、もっともよく利用されるSkypeは、歴史が長いアプリにかかわらず、それほど接続が安定しているとは言えません。
これに対しWeChat や zoom は比較的安定していると感じます。
このため、ビデオはWeChatで、チャットはスカイプで、という形で同時使用する場合もあります。
「画質や音質に問題があり、レッスンに集中できない」
通信障害のあるなしに関わらず、ネットを経由したビデオや音声はあまり質が高くありません。
そして、より重要なのは画質ではなく音質であると考えます。
直接聞く音と、PCのスピーカーやヘッドセットを通した音とはかなり隔たりがあり、リスニングが困難なことがあります。リスニングが困難ということは、それを真似て自分が発声するもの難しくなります。
やはり、本当の「生の中国語」が聞きたいのであれば、対人のレッスンを受けるか、現地に赴いて中国語のシャワーを浴びるか、いずれかしかないと思います。
デメリットについて、だいたい思いつくのはこの3つです
それで、どちらを選ぶ?
メリット、デメリット共に存在するので、一概に言える話ではありません。
ただ、2020年以降は、コロナウィルスの問題が発生し、学習やビジネスの考え方が大きく変わりました。
間違いがないのは、語学学習においてはオンライン型がスタンダードになってくる、ということです。
逆に、高い学習効果を求めるための代替方法として、対人型が検討される、という状況になっていくと思われます。
また、対人型レッスンでは、かつてよく見られた個人対個人のカフェレッスンのようなタイプが減少し、スクールが経営する、管理されたレッスンが主流になっていくと考えられます。
オンライン・オフライン、どちらを選ぶべきか、ケース別にまとめると以下のようになるでしょう。
- 高い学習効率を求めていて、なおかつ費用は気にしない👉👉👉対人
- 学習効率よりも、マイペースでのんびり学んでいきたい👉👉👉オンライン
- ある程度の緊張感をもってレッスンに挑みたい👉👉👉対人
- スクールの選択肢があまりない地方に在住👉👉👉オンライン
- とにかく感染のリスクを最小限にしたい👉👉👉オンライン
- 現地に住むネイティブ講師と交流したい👉👉👉オンライン
- 何はともあれ費用が一番大事👉👉👉オンライン
私の場合は、対人のメリットは認識しつつも、「マイペース」および「予算」が重要項目であったので、基本的にはオンライン一筋でやっております。
かつて短期間だけ対人型のスクールに通ったのですが、費用対効果の点では納得が行かず、結局はオンラインに戻ってきました。
もちろん対人型レッスンが、お勧めできない方法などと言うつもりは毛頭なく、ケースによっては対人型の方が望ましい場合も色々あると思います。
私もたまに対人でのレッスンを受けたくなることがあります。
ただ、ここまで「細く、長く」続けられたのはオンラインならではの気楽さがあったからだと思っています。
逆に「太く、短く」学びたいのなら、あるいは業務上必要に迫られて、という場合はオフラインで鍛えてもらうことを選択すべきかも知れません。
どちらが良いとは断言することは出来ないのですが、要するにご自身のニーズにあった方法を選び、あるいは併用したりして上手に学んでいけば良いのではないでしょうか?